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日仏子離れ論

あっという間に4月も後半に差し掛かってますね。
なんとも早いこと。

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おチビは16日に生後半年になりましたよ。

産まれた時は小さすぎて、目を離した隙に消えてしまうのではないかという感じでしたが
今は体重も8キロ近くになり、首もすわり
ちゃんと感情が伝わってくる感じもあって成長を感じます。

わたしは育休中で毎日が日曜日のようですが
相変わらずパンパンに予定を詰め込んでいて
なんかそれなりに忙しいような錯覚をしてしまいます。

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だいたい昔の知り合いに連絡を取って会っています。
今日は世田谷の方にある知り合いのベーカリーへ行ってきました。
この店はわたしの前職のOBが集まって出したお店だそうで
今日は本当に懐かしい人たちに再会できました。

ただ、さすがにそろそろ保育園の準備をせねばというところで
今はふんわりと準備を始めました。
うちの子は秋生まれですが、できればわたしは夏までには復職したい。

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秋に預けるのは
認可はもちろん、認可外でも厳しそうで
秋を逃すと2020年の4月まで育休延長になります。
これは会社の制度としては問題なく使えるし
だいたいうちの会社の秋生まれママは1年半休んで復帰するパターンがほとんどです。

もちろん個人的にはなるべく長く息子と一緒にいたい気持ちがありますが
息子にとっては
そろそろもっと広い世界を知ってもいいのかな。

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うまく説明できないけど
わたしだけではさせてあげられない経験や
ほかの子たちとの交流や、保育のプロである先生たちに磨かれてもいい時期に入ったんじゃないかと思っています。

2月にフランスに行ったのですが
そこで少し意識が変わったというのもあります。
それまではわたしも
なるべく長く母親と一緒にいる方が子にとっていいだろうと思っていて
育休も延長して4月復帰しようかと思っていました。
しかしフランスに行った時の出来事がきっかけで
少し考えを改めました。

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フランスでは週末に何度かパーティを開いてもらったのですが
おチビはこの時生後3ヶ月〜4ヶ月。

わたしはまだまだずっと見ていないと不安で
パーティの際も隣に座りたかったけど
周囲から
「あなたは母親なんだから赤ちゃんから離れて座りなさい」
(いや、むしろ母親だからこそ近くに座りたいんだけどな…)


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その後も様子を見に行こうと近づくたびに
おばあちゃんたちがみんな見ててくれるから大丈夫よ、ほら向こうに戻って」
と、なんだか無理やりにも離される感じで。

個人的にはどうしてそんなに引き離そうとするの?
という違和感だけが残っていたのですが
最近『フランス人ママ記者、東京で子育てする』という本を読んでいて
その理由がわかりました。

この本から一部抜粋しますね。

「フランスでは子どもは早い時期に親から離すべきという考え方が主流なの。『生まれてから最初の数年間を一緒に過ごしたいので、保育園には預けません』なんて母親がいたら、子離れができていない、その子の自立心が育つのを邪魔している、ときっと非難されてしまうわね。」
『フランス人ママ記者、東京で子育てする』著者 西村・プペ・カリン

つまり、赤ちゃんのうちから色々な人と交流したり育てられたりした方が
その子の社会性や自立心を育むいい刺激になるという考え方です。

この本、フランスの育児と日本の育児との違いがわかるやすく書いてあり、おススメです。
仏語版があったらギヨムとギヨムと両親にも読ませたい。
〜だからフランスがいい、日本がいい、
と安易に結論づけていないのもいい。
とても論理的な書き方の内容で、納得できることが多いです。

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さて、それで
日本式(母親と過ごす時間が長い)がいいとかフランス式がいいかなんて分からないし
それぞれの国の大人を見ても結論って出ないとおもうのですけど
ただ言えることは、このパーティの最中
おチビはわたしが近くに見えなくても全然泣かなくて、周りの大人にたくさん可愛がってもらい、たくさん笑っていたということ。
渡仏後、明らかに表情の豊かさや情緒の安定、手先の器用さなどの成長が見られたこと。

たしかに中途半端にママがいたらそちらが気になるだろうし泣くかもしれないけど
そもそも月齢もまだ低すぎたし
ママがいなくてもほかの大人が見てくれていたら安心したのでしょう。

赤ちゃんのうちに、その子の可能性を最も伸ばしてあげられるのは親だと思うけど
その芽を摘んでしまう可能性が高いのもまた親だと思う。

「この子はこうだから」と決めつけずにいろいろな経験を偏りなくさせてあげるには
わたしはやはり親以外の沢山の人の手で育ててもらうのがいい気がする。

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ママにべったりの赤ちゃんでいてほしいというのは実は母の密かな願望ですけど
子のためには、ちゃんと自立心を育む環境を整えて
これから先、強い子になってほしいと思います。

おチビは街や電車で
よくほかの見知らぬ人たちと目を合わせてニッコリと笑いかけていて
その度にびっくりされます。
あまりにもその微笑み方が自然で上手だと、わたしですらも思う。

「こんなに笑ってくれるなんて、ママの愛情たっぷりね〜」
なんて言われたこともあるけど
これは多分わたしの功績ではないと思う。

石垣島行ったりフランス行ったりして
本当にたくさんの人たちに笑いかけられ、表情豊かにあやしてもらい
また強すぎるくらいの刺激を受け続けた結果
ものすごくよく笑う、情緒の落ち着いた経過を辿れているだけだと思います。

ちょっと長々と回りくどくなってしまいました。
また書きますね。

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by sharl69 | 2019-04-19 20:28 | 妊娠・出産・育児
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